それ間違ってますー夏太りを防ぐ
2019年8月3日 健康についてのお話し,季節,生活,食事 コメントをどうぞ
夏になると患者さんからの訴えで増えるのが「夏太り」。
一様に「汗はたくさんかいている」「そんなに食べていない」と。
なぜ食べていないのに太るのか!
その疑問にお答えします。
そもそもの勘違い1:×夏は痩せやすい
冬場、寒いと体温調節のために体でエネルギーを使って、体温を上げることをしなければいけないので、エネルギー消費量も多くなります。逆に夏はほとんど体温を上げなくていいので、冬よりもエネルギーを消費しません。つまり、夏は痩せにくいのです。
そもそもの勘違い2:×汗をかくからやせる
夏場の汗は、原則として体温調節のために働いているだけで、エネルギー消費量とはほとんど関係ありません。全身汗をかいても運動を伴わなければ痩せません。汗をかいたからビール、は単なるカロリーの上乗せです。
そもそもの勘違い3:×さっぱりした食べ物を食べていれば太らない
夏はそうめん等ののどごしの良い食事になりがちですが、いずれも糖質が多く、たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどが少ないのが特徴です。脂肪の代謝を促すのは、ビタミンB1・B2・B6とミネラルですが、そもそも夏はこれらが汗でどんどん流れ出してしまい不足するので、食事で補わなければなりません。しかし、さっぱり系の食事では補えないのです。
そもそもの勘違いによって、脂肪の代謝が進まず、糖質・脂質・タンパク質といった3大栄養素を、脂肪として溜め込んでしまうしまう結果になるのです。
夏太りを防ぐためには、運動を伴う汗をかく、B1…豚肉やウナギ・ピーナッツ、B2…レバーや納豆・卵、B6…ニンニク・マグロ・とうがらし・バナナなどを積極的に食べましょう。昆布やゴーヤーもいいですよ。