妊婦さんとマッサージ1
沖永良部もすっかり涼しくなりました。それでも半袖ですが。
妊婦さんで腰痛を訴える方が時々来院されます。
妊娠4,5カ月から臨月まで続き、痛みは赤ちゃんが大きくなるほどひどくなります。仕事や上のお子さんの世話をしながらのお母さんが多いです。
そもそも「妊婦さんはマッサージができるの?」とのご質問をいただきますが、
できます。
一般的なマッサージと比べて、力を弱めて、姿勢は基本横向き、ほぐすより血流促進が主になります。
さて、妊娠するとからだは劇的に変化します。ホルモンが変わるからです。
まず脈が変わります。力強くコロコロとした脈になります。
骨盤が締まります。動きません。だから腰痛もひどくなります。
そのかわり大きくなった赤ちゃんが骨盤にがっちりと乗ってきても大丈夫。
そして凄い勢いで大きくなる赤ちゃんのために、自分の血液を提供しづづける母体の内臓もフル稼働。
妊婦さんによっては、劇的なからだの変化がおこることで、痛みや不安感、疲労感を感じる方がいます。
そこで、すこーしだけその変化の圧を逃してあげるマッサージと、フル稼働している内臓を補うお灸をします。
先の患者さんも、腰痛で来院されていましたが、むくみや疲労感もありました。
施術が終わると、本当にスッキリした血色の良いお顔で毎回お帰りになっていました。
腰痛を乗りきりいざ出産へ。これはまた次回に。
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東洋医学では「脈診」というのがあり、脈をみて患者さんの状態を知ります。
2000年以上前レントゲンも血液検査もありませんでしたが、かなり的確に病態を特定できていたと思われます。肌、舌、腹、脈などの状態の変化と病態との関係を、多くの臨床からマニュアル化してきたのです。その中に妊娠したときの脈も記載されており、妊娠するとその通りの脈が現れます。
韓流ドラマでは王妃様の脈を医者がみてご懐妊を告げるシーンが時々見られますね。私も以前、妊娠を希望されていた患者さんの脈がある時変わったので「もしかしたら…」とお知らせしたところ、妊娠が判明したことがありました。
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