癒しのマッサージと治療のマッサージ
気持ちの良い癒し(リラクゼーション)の為のマッサージと、痛みやしびれなどの症状に対するマッサージではやり方が変わります。
目的が別なので、それに対する技術が別物であるのは自然な事ですね。
当院の「治療のマッサージ」では、痛みを起こす原因の「こり」を見つけて処置します。
この「こり」は硬く、そしてかなり敏感になっていますので、軽く押しても患者さんはとても痛く感じ、強く押されているように感じます。
「こんなに軽く押してるんですよ。」と他の場所をその強さで押してさしあげると「え、こんなに軽く押されているの?」と驚かれます。
このように敏感になって痛みなどの不快症状を出しているこりを当院では「こりの親玉」と呼んでいます。
この「こりの親玉」を指圧すると患者さんは「そこ、効きますね~~。」「○○に響きます~。」という感覚が出たりします。
この「こりの親玉」は施術を受けるたびに柔らかくなっていきますので、最終的に強く押しても痛みを感じなくなります。
患者さんの多くが「最初はあんなに痛く感じたのに、今は押されても全く痛くない!」と実感されます。
「こりの親玉」への施術は、こりの状態や場所、その方の体質などにより、翌日以降に「もみ返し」のような症状が出ることがあります。
(※もみ返しとは筋肉痛のような痛みや重だるさなどです。当院の場合、強もみで出るもみ返しとは種類が違います。誰もが出るわけでもなく、またそんなに心配になるほどの事でもありません。)
この揉み返しも施術を重ねるとだんだんと出なくなります(2回目以降は出ない方がほとんど)。
もみ返しが出るのが嫌な方には、出ないように施術をすることも可能です。その分良くなるまで通常より少しお時間がかかります。
「こりの親玉」が敏感になり過ぎて指圧できない方には「はり」や「吸い玉」などを使って緩める事もできます。
一方、癒しのマッサージですが、これは痛みを起こすような刺激、揉み返しを起こすような刺激は一切なし。ただただ気持ちよく、その気持ちよさに陶酔していただきます。
癒しのマッサージは、その気持ちよい刺激により体が緩んできます。体が緩むとそれに呼応して脳も緩みます。脳が緩むと自律神経や脳から出る各種ホルモンの働きにもよい作用が期待できます。
マッサージには多くのやり方があります。
あさと健康院では患者さんの心身の状態や施術中の反応、また施術後のお体の反応を見ながら、複数のマッサージを使いわけ、その方にとって最適の刺激となるように心がけています。
先週はご縁あり、ご来院くださいました皆様、誠にありがとうございました。
今週も皆様に「受けてよかった。来てよかった。」と喜んでいただけるように心をこめて施術してまいります。
朝戸慎治